2016年01月06日

危険な目に遭う前に デイサービスとしてできるサポート

近所に親しい人がいない お一人暮らしの生活が心配で
お一人暮らしの女性。
数年前に県外から神奈川県へ越してこられたそうで、
ご近所に親しい方がいらっしゃらず、お一人でご自宅にてお過ごしになる日々だったそうです。
ケアマネジャーは、何度かデイサービスの利用をご提案していたのですが、
ご本人様は好きなように生活したいと、全てお断りになっていたそう。
そこで、送迎やお過ごし方などに柔軟に対応できる施設ならと、
ケアマネジャーはふるさとを紹介してくださったそうです。

「リハビリになるなら」と週1回通ってくださることに
ご自宅に伺ったスタッフは、ふるさとでのお過ごし方についてお話しさせていただきました。
施設で身体を動かしていただいたりすることが、リハビリにもなることをご説明すると、
快いお返事をくださり、さっそく週1回通っていただくことが決まりました。
初回は、得意だと伺ったソロバンをご用意してお迎えすることに。
すると「帰りたくないわ」とおっしゃるほど、ふるさとを気に入ってくださったようでした。
お帰りの時間になると、スタッフの送迎を嫌がるようなご様子や発言が…。
ご自宅は施設から数分の歩いて行けるところでしたので、
スタッフが徒歩で送迎させていただくこととなっていました。
しかし、ご本人様はスタッフがお送りすることを快く思ってくださらなかったようです。

送迎の拒否 帰り道で駅やお店に寄られトラブルに…
ふるさとではお客様の意思を尊重したご対応を普段から心がけていますが、
お客様を安全にご自宅までお送りすることも、スタッフの重要な役割です。
そこで、施設を出て数メートルほどの所でお見送りした後、
私服に着替えた別のスタッフがご本人様の後ろを歩き、
安全にご自宅へお戻りになれるよう見守らせていただくことにしました。
しかし、駅やお店に寄られるなどして、まっすぐにご帰宅されませんでした。
さらに買い物の仕方が分からなかったようで、お店の方とトラブルになりそうに…。
すぐにスタッフがお話をしに行き、大事にいたらなかったのですが、
一度ではなく何度も続いたため、心配になりました。
現在は、施設からの帰り道での出来事でスタッフが傍にいますが、
今後、お一人で外出をされた時に同じようなトラブルが起きてしまう可能性も考えられます。
ケアマネジャーに相談し、どのようなサポートをしたら良いか話し合い、
週1回だったご利用を、週3回に増回していただくこととなりました。

次の利用日がすぐに来るという安心感
それまでスタッフに対し、どこか他人行儀な感じもあったのですが、
週に3回お顔を合わせているうちに、すっかり親しみを感じてくださったようです。
また、次のご利用日がすぐに来るという安心感からか、お帰りの際も笑顔でいらっしゃるように。
スタッフの送迎を快く受け入れ、ご自宅まで送らせていただけるようになりました。
ケアマネジャーのお話によると、ご本人様はスタッフのことを友人のように思ってくださっているそうで、
利用日に必ず会えることが安心に繋がっているとのこと。
もともと社交的なご本人様はふるさとでの交流を楽しんでくださるようになり、
徘徊になってしまったり危険な目に遭ったりしないよう事前にサポートできたことを、
ケアマネジャーはとても喜んでくださっております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内