2015年11月18日

内気なご性格な方 話題の中心にならないよう配慮

ご自宅に籠りご趣味にも興味を示さなくなっていた
ご主人と二人暮らしの女性。
もともと外出されるのがお好きではなく、ご自宅にいらっしゃることが多かったそうです。
認知症と診断されてからは、ますますご自宅に籠るようになり、
唯一のご趣味であったガーデニングにもご興味がなくなってしまったそう。

「行きたくない。構わないでください」とおっしゃっていた
ご自宅でじっとしている日々が続いていたので足元がふらつくようになり、
つまずいたり転んだりして、怪我をしてしまうことも多くなっていたそうです。
身体の機能低下や症状の進行を心配したケアマネジャーは、デイサービスのご利用を提案し、
認知症の方専門のふるさとを紹介してくださったそうです。
しかし、ご本人様は「行きたくない」とおっしゃっており、
ご挨拶に伺ったスタッフに「私には構わないでください」とおっしゃっていました。
スタッフは短い時間でもお話しさせていただくために、何度も訪問しました。

会話の中心になったり注目を集めたりしないように
少しずつ心を開いてくださるようになったようでした。
ほどなくして週1回ふるさとへ通ってくださることとなりました。
スタッフは、ご本人様が人見知りでいらっしゃることや、ご自分のことを好んでお話しされない様子から、
注目されたり、会話の中心になったりすることがお好きではないように感じていました。
ご来所いただくにあたり、施設ではご対応について話し合いを行い、
お茶の時間やお話の時間などで、ご本人様があまり会話の中心にならないよう配慮することに。
スタッフや周囲のお客様との談笑に加わっていただき、
時折さりげなく、こちらからお話を振らせていただいたりしました。
少しずつ周りの雰囲気に誘われるように笑ってくださることが多くなっていきました。
レクリエーションでは、折り紙や工作など簡単な手作業を行っていただき、
「できた」という達成感をご本人様にいつも感じていただけるように。
ご本人様に自信を持っていただきたいと考えたからでした。

「あんなに楽しい所は、他にない。もっと行きたい」と積極的になった
ご利用開始から半年が経つと、すっかりふるさとに馴染んでくださり、
ご自分から周囲の方へお話しかけられる姿も時々見られるようになりました。
ご本人様が「あんなに楽しい所は他にない。もっと行きたい」とお話ししてくださっていたそうで、
以前の様子からは考えられないくらい社交的になったことに、ケアマネジャーは大変驚いたそうです。
それからすぐに週2回に増回していただき、1年が経過した頃には週3回に。
ご利用日は朝早くから起床され、お支度をしてくださっているそうです。
ご本人様は「あなたも一緒に行きましょうよ!」とご主人をお誘いされるほど、
ふるさとを気に入ってくださっているそうです。
ご主人や時々会うご長女へ楽しそうにふるさとでのお話をしてくださっていると伺っております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内