2015年06月10日

交流を拒み何事にも興味がなくなっていた日々から

家族以外の人との交流を好まず デイサービスに難色
ご主人とご長女夫婦と4人家族の女性。
以前に比べ、もの忘れなどが目立つようになり、ご家族様は心配していました。
ご本人様は外出することや、家族以外の人と交流することをあまり好まず、
介護サービスなどを利用することを拒んでいらっしゃったそうです。
ケアマネジャーは幾度もデイサービスのご利用を勧めましたが、
ご本人様のご気分がなかなか向かず、全てお断りをしていたそう。
少人数制で家庭的なデイサービスならと、ケアマネジャーよりご提案があり、ふるさとにご連絡をいただきました。

「やりたくない」「つまらない」とすぐに止めてしまう
スタッフがご挨拶のため訪問させていただき、
お好きなことや苦手なことについて、ご本人様のお話を伺わせていただきました。
お好きな人柄などを伺うと、「夫です」とお答えになるほど、ご主人との仲がとても良いようでした。
それからふるさとをご利用いただくこととなりましたが、
レクリエーションや歌にお誘いをしても、
「やりたくないわ」と、参加されないことが多くありました。
事前に伺っていたご趣味や好きなことに関連したレクリエーションには参加されますが、
「つまらないから」と、すぐに止めてしまうことも…
様々なスタッフがお声をかけ、お話をしてくださることがありましたが、
あまり乗り気ではなく、渋々お話ししてくださっているように見えることもありました。

ある男性スタッフとの交流がきっかけ ご本人様のご表情が朗らかに
ある日、男性スタッフが隣に座らせていただくと、ご本人様は楽しそうにお話しされていました。
その男性スタッフとお話ししている間は、ご表情がとても朗らかで、
笑っていらっしゃることが多いように見えました。
送迎車内で、別のスタッフがお話を伺ってみると、その男性スタッフを気に入ってくださったようでした。
週2回のご利用日には、その男性スタッフが隣に座らせていただくようにしたところ、
少しずつスタッフと一緒にレクリエーションに参加してくださるようになり、
それから2ヶ月ほど経つと、生き生きとしたご様子で楽しんでくださるようになりました。

「楽しいのが分かります」ご家族様より嬉しいお言葉
それからしばらく経ってから分かったことですが、その男性スタッフはご主人とよく似ているそうです。
二人には、ご本人様にしか分からない共通点があるのだそうで、
とても嬉しそうにお話ししてくださいました。
ご利用開始から半年が過ぎた現在は、他のスタッフや周りのお客様との会話も楽しんでくださっています。
レクリエーションにも積極的になり、「○○やりましょうよ!」とご提案してくださることも。
ご自宅へお送りすると、「ちょっと、寄って行きなさい」とお誘いしてくださることもあり、
その様子をご覧になったご家族様は、「スタッフの方と一緒にいるのが楽しいんですね」と、笑顔になられていました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内