2015年04月15日

日付や曜日を忘れてしまう 感じていた不安から外へ

日付や曜日を忘れてしまう 利用日ではない日もデイサービスへ
ご長男と二人暮らしの女性。
近隣のデイサービスをご利用されていました。
日付けや曜日を忘れてしまい、ご利用日ではない日に外で送迎車を待たれていたり、
歩いて施設へ行かれたりしていたそうです。
また、ご入浴を拒否されるようになり、着替えもされないまま何日も過ごすようになっていました。
ケアマネジャーは認知症専門のデイサービスを検討し、週に5日、ふるさとへいらっしゃることとなりました。

お迎えに上がるといらっしゃらないことが多かった
ご利用日の朝、スタッフがお迎えに上がると、ご本人様はご自宅にいらっしゃいませんでした。
外を捜しても見付からず、スタッフは以前ご利用されていたデイサービスへ向かいました。
しかし、そこまでの経路にも施設にもいらっしゃいませんでした。
デイサービスの職員の方に、ご本人様がお顔を出されたらご連絡をいただけるよう伝え、再びご自宅へ。
ご自宅付近を再度捜すと、ご本人様がいらっしゃいました。
送迎車を迎えに行こうと外に出られたとのことでした。
スタッフは、必ずお迎えに上がるので、安心してご自宅でお待ちいただけるようお話しし、
伺う曜日や時間をお手紙にしてお渡しいたしました。
しかし、それからもご自宅にいらっしゃらないことが度々あり、
以前の施設に歩いて行かれていたり、外に出ていらっしゃったりすることが続きました。

ご長男の出勤が時間の目安だった
スタッフは、とても心配していることをお話しし、ご本人様のお話を伺いました。
すると、ご長男が出勤されるとすぐにご本人様もご自宅を出ていらっしゃったそう。
時間をお忘れになることにご不安をお感じになられていたのかも知れません。
ご長男の出勤を、ご自身が出掛ける時間の目安とされていたようです。
スタッフは、いつも送迎車を駐車させていただいているご自宅前の場所をお伝えし、
「必ずここに私が参りますので、待ち合わせしましょう」とお話ししいたしました。
また、ご本人様がご自宅を出られてからすぐにスタッフが到着するよう、早めに伺うことに。
そうすると以前のように施設に行かれたり、送迎車を探しに行かれたりすることがなくなり、
待ち合わせ場所にいてくださるようになりました。

「待ち合わせ」はご本人様とスタッフとの約束
「待ち合わせ」は、必ず同じ場所に、いつもと同じマークの車で、
同じスタッフが来る、ということを、ご本人様にお約束するものでした。
約束通り毎回、同じスタッフが同じマークの車で待ち合わせ場所に伺うと、
ご本人様は安心し、スタッフを信頼してくださったようです。
以前はお好きではなかった施設でのご入浴も、快く入っていただけるようになりました。
ご利用開始から1年半が経った今では、ご自宅が待ち合わせ場所に。
家の中で安心してスタッフがお迎えに上がるのを待っていてくださいます。
ケアマネジャーは、「心配していましたが、本当に良かったです。安心しました」と言ってくださいました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内