2015年03月11日

家族や友人のように 待って見守るご対応

「自分でできるから」 介護サービスを拒否されていた
ご長男と二人暮らしの女性。
以前より認知症と診断されており、リハビリのため施設を利用されていたそうです。
しかし、身の回りのほとんどのことはご自分でなさっていて、
施設に通ったり、介護サービスを受けたりすることに不満を感じていらっしゃったようです。
そのことが原因で職員と言い合いになることもあったそうです。
とても気丈で自己主張をはっきりとされる方で、次第にケアマネジャーをも拒むように。
しかしケアマネジャーは、今後のためデイサービスの利用を継続することをご提案したいと、
ふるさとにご連絡をいただきました。

「人の役に立ちたい」というお気持ちが芽生え…
早速スタッフは、ご長男とご連絡を取り、お話をさせていただきました。
ふるさとは認知症の方専門の施設であることなどをご説明すると、
ご本人様と施設の様子を見に来ていただくこととなりました。
後日、ご見学にいらしてくださったご本人様は、
スタッフがお客様にお声をかけ介助を行い、一緒に笑っている姿をご覧になって、
とても関心を持たれたようです。
お話を伺うと、「自分も人の役に立ちたい」というお気持ちを持たれたとのこと。
また、その際のお客様の笑顔がご本人様の心に強く残ったようで、
「ご高齢の方のお手伝いをしたい」とおっしゃっていました。
ご本人様のお気持ちを知りスタッフは、
皆様のお話し相手として施設に来ていただいてはどうかと思い、ケアマネジャーと相談。
週に1回ご利用いただくこととなりました。

意思を尊重 スタッフは「家族」や「友人」のように
「自分でできる」という強い自負をお持ちであるため、
スタッフは、ご本人様がご自身でなされることは見守らせていただくことに。
朝、お迎えに上がった時にご準備がお済みでない場合も、
お支度されるのをその場で待たせていただきました。
施設でもスタッフは「介護のスタッフ」としてご対応するのではなく、
「友人」や「家族」のように接し、
ご本人様の「介護は必要ない」という意思を尊重することを徹底。
また、お食事前にテーブル拭きをしていただくなど、お手伝いをお願いすることにいたしました。

さらなる自信に 活発な性格が周囲を笑顔に
そうしたことがさらなる自信に繋がっていくようでした。
ご利用いただくにつれて、明るくはつらつとしたお人柄が発揮されるようになり、
お話の時間は生き生きと発言され、いつも話題の中心に。
周りのお客様にお話しかけたり、気遣ってくださるお姿も見られます。
特にレクリエーションはとてもお好きなようで、積極的にご参加してくださいます。
ご本人様は、「ここに来ると勉強になるし、楽しいわ!」と大きな笑顔でおっしゃってくださっています。
ご利用開始から一度もお休みされることなく、ご利用いただいております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内