2015年02月18日

自ら歩行リハビリ 日付の感覚を取り戻された

日付や曜日が分からなくなり 薬を飲み忘れてしまう
一人暮らしの女性。
訪問介護を利用されながら、お一人で生活されていました。
しかし、足を骨折してしまい入院され、その間に認知症の症状が進行してしまったそうです。
日付や曜日が分からなくなり、ご退院後は薬を飲み忘れることが多くなり…
心配に思ったケアマネジャーより、ふるさとに連絡をいただきました。

週2回ふるさとへ スタッフはお支度からお手伝い
ご本人様とお話しし、週に2回ふるさとをご利用いただき、
スタッフが服薬をお手伝いさせていただくこととなりました。
お一人で歩くことが困難なため、スタッフはご自宅でのお支度からお手伝いし、
お車まで介助を行いご乗車いただきました。
ご本人様は静かにお過ごしになることがお好きだと伺っておりましたので、
施設では、他のお客様と対面しない場所にお席をご用意させていただきました。
パズルなど個別のレクリエーションをご用意し、スタッフと一緒に行うと、
穏やかにお話しされながら、楽しんでくださいました。

「歩きたい」と、ご自身で歩行のリハビリを行うように
次のご利用日のご昼食後、ゆったりとした時間をお過ごしいただいていると、
「少し、歩きたい」と、席をお立ちになろうとされました。
スタッフがお身体を支え、介助をさせていただき、ゆっくりとフロア内を歩きました。
その次の回も、同じように「歩きたい」とおっしゃいましたので、
スタッフと一緒に、ゆっくりと、お客様皆様の周りを歩きました。
すると、前回よりも歩く時間が少し長くなっていることに気付きました。
それからも毎回、ご昼食を召し上がられた後に歩かれ、その時間も少しずつ長くなっていきました。
次第に、ご本人様のお話し方にも、変化が見られてきました。
スタッフの顔と名前を覚えてくださり、「今日は、○○(スタッフ)さんと歩きたいわ」と、
その日のご気分に合ったスタッフをご指名され、
朗らかなご表情でお話ししながら歩かれるようになりました。

杖を使って歩けるようになり 日付や曜日の感覚を取り戻された
今では、杖をご使用になりながら歩かれるほどお元気になりました。
さらに、日付や曜日の感覚を取り戻され、日ごとの薬をご自身で管理できるようになり、
ケアマネジャーは大変驚き、また安心してくださいました。
ご本人様は、朝いらっしゃってすぐに、「●●(スタッフ)さん、次の日を書いてちょうだいね」とおっしゃり、
次回のご利用日を心待ちにしてくださっています。
スタッフが、次のご利用日とお迎えに上がる時間などを書いたお手紙をお渡しすると、
丁寧に折り畳んで、大切に持ち帰ってくださいます。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内