2014年11月19日

ご家族の前向きな気持ちがご本人の笑顔へと

一時はデイサービスの利用をあきらめ、目の前が真っ暗になった
ご主人とお嬢様ご家族、ご長男と六人でお住まいの女性。
認知症と診断されてから外に出られることがなくなり、引きこもり状態の生活を送られていたそうです。
また、数ヶ月もご入浴されず見た目を気にしなくなり、お食事は喰らい付くように召し上がっていたそう。
ご家族様はデイサービスの利用を考え、何度も事前訪問をお願いしたそうですが、
ご本人様は知らない人がいらっしゃると怒り出し、ご自分のお部屋に閉じこもっていらっしゃったそうです。
そのことから、一時はデイサービスのご利用をあきらめられたそうですが、
ケアマネジャーが、「最後に認知症の方を専門にしているデイサービスを試してみませんか」と提案し、
ふるさとに声をかけてくださいました。

突然リビングに現れたご本人様 スタッフは笑顔で話しかけた
ふるさとのスタッフが初めてご自宅に伺った日、
ご家族様からのご提案で、まずはご家族様とスタッフだけでリビングで話し合うことに。
ご家族様は、介護についてとても前向きにお考えで、お悩みなども明るく打ち明けてくださり、
スタッフも笑顔でお話を伺わせていただきました。
すっかり場が和んだ頃、ご本人様がリビングにお見えになり、席に着かれました。
スタッフは、ご家族様に許可を得てご挨拶させていただくことにいたしました。
「こんにちは」とスタッフが笑顔でお話しかけると、ご本人様も笑顔でお返事をしてくださいました。
ご本人様がスタッフを受け入れてくださった様子から、ふるさとをご利用いただくことが決まりました。

スタッフが一対一で対応 ご入浴していただくことができた
初めてのご利用日は、ご家族様にご協力いただき、送迎車にご乗車いただくことができました。
施設では一対一でご対応させていただきましたが、しばらくはご不安そうな様子がありました。
言葉をうまく発することが難しくなってこられているため、お話しされることはありませんでしたが、
スタッフは常に笑顔でお話しかけました。
歌の時間では、スタッフと一緒にリズムを取ったりしてお過ごしいただきました。
全ての時間を同じスタッフが一対一でご対応させていただくと、
時間が経つにつれ笑顔を見せてくださるようになりました。
そのスタッフから、「私と一緒にいかがですか」とご入浴にお誘いし、付き添わせていただくと、
嫌がる素振りもなくご入浴していただくことができました。

いつも安心してお過ごしいただるよう一対一で
それから週に3回のご利用中は、安心してお過ごしいただけるよう常に一対一でご対応いたしました。
幾度も事前訪問を試み、その度にご本人様の強い拒否があったことから、
ご家族様とケアマネジャーは、「ふるさとでも無理だろう」と思われていたそうです。
初めて伺った時に、ご本人様がスタッフのことを受け入れてくださったのは、
ご家族様が明るい雰囲気でお話ししてくださったからでした。
何よりもご家族様の前向きなお気持ちがデイサービス利用への一歩となり、
ご本人様の笑顔へとつながったと、スタッフは考えています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内