2014年11月12日

いつまでも在宅介護を続けられるように

「できる限りのお世話は自分で…」奥様の想い
奥様と長女と三人家族の男性。
以前より物忘れの症状が出ていらして、物や場所がわからなくなることもあったそうです。
長女はお仕事があり、ご自宅にいらっしゃることがほとんどなく、
普段は奥様がおひとりで介護をされていました。
奥様もお仕事をされていましたが、できる限りのお世話はご自分でなさりたいと望まれ、
介護サービスのご利用は考えていなかったそうです。
しかし、ケアマネジャーが奥様の今後を心配し、
少しずつ介護サービスを利用し、負担を減らしていくことを勧め、
ふるさとをご利用いただくことになりました。

生活リズムに変化 睡眠が不規則になった
週に2回、ふるさとをご利用いただくようになり、しばらくしてからのことです。
ご本人様の睡眠が不規則になっていることを奥様から伺いました。
長時間、睡眠をとらずに起きていらっしゃり、その後丸一日以上眠り続けていらっしゃる生活になってきたそう。
付きっきりで介護をされている奥様にも疲れが表れているようでした。
ご利用日の朝、これからお迎えに上がることを奥様にご連絡すると、
ご本人様は前の晩も睡眠をとらず朝まで起きていて、少し前に眠りにつかれたばかりとのことでした。
お約束の時間にお迎えに上がりましたが、熟睡されていましたので後ほど伺うことにいたしました。

お手洗いに行くタイミングでお声をかけた
再び伺わせていただいたときも、やはり寝ていらっしゃいました。
スタッフは奥様とお話しし、少し時間を置いてから再度伺わせていただくことに。
3度目に伺ったとき、ちょうど目を覚まされていましたので、
「お手洗いに行きませんか」とお声をかけ、お手洗いに付き添わせていただきました。
お手洗いで着衣のお手伝いをし、「こちらに履き物をご準備しましたので、一緒に行きましょう」と玄関まで行き、
そのまま送迎車にご乗車いただきました。
施設ではお帰りの時間まで起きてお過ごしいただくことができ、
この日の夜はご自宅でぐっすりと眠られたそうです。

いつまでも在宅介護を続けられるように
ご本人様にふるさとをご利用いただく日は、奥様がお仕事に行かれる日でもあります。
以前より、お仕事に行くことが息抜きになっていらっしゃることをスタッフは伺っておりました。
ご自宅で介護を続けたいと思われている奥様にとって、
お仕事に行かれたり、休息をとっていただいたりすることはとても大切だと考えています。
また、奥様はご本人様について話せる相手がケアマネジャーとスタッフ以外はいないようで、
いつもおひとりでお悩みを抱えていらっしゃいました。
何度もお迎えに上がったのは、奥様のお話を伺い、
少しでも心のご負担を軽くする手助けができれば、と思ったからでもありました。
「自宅でいつまでも一緒に過ごしたい」と強く願っていらっしゃる奥様。
今後も無理なく、在宅介護を続けられるようお手伝いをさせていただきたいと思っています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内