2014年07月02日

自傷行為や暴力行為があったお客様 他の施設からふるさとへ

昂る気持ちを抑えることができず暴力を振るってしまう
他のデイサービスを利用されていた男性のお客様。
医師から処方された抗不安薬などを服用されていたそうですが、
昂る気持ちを抑えることができず、他者に対して暴力を振るうこともあったそうです。
デイサービスから利用を断られてしまい、ご家族様がケアマネジャーへ相談。
ふるさとが認知症専門であることを知っていたケアマネジャーが、紹介してくださったそうです。

送迎車から降りると道路に横たわったりスタッフを叩いたり…
お迎えに上がった車の中で、ご本人様は和やかにスタッフとお話ししてくださいました。
しかし、施設に到着すると一変し、ご本人様の表情が険しくなり送迎車から出ることを拒まれました。
お気持ちを察したスタッフは、無理に施設へお連れすることはなく、少し車を走らせることにしました。
再び施設に到着し、少し落ち着かれた様子のご本人様に、
トイレ休憩と水分補給のために施設に寄っていただくことをご提案しました。
しかし、車から降りられると、道路に横たわったり、スタッフを叩いたりする行為も見られ、
ご本人様やスタッフが怪我をしかねない、大変危険な状態でした。

できるだけご本人様のご希望に沿いたい
ご本人様の意思にそぐわないことをするのは、スタッフにとっても本意ではありません。
できるだけご本人様のご希望に沿いたいと思い、しばらくの間は送迎車の中で対応することを考えました。
そうすると少し落ち着かれて、さまざまなお話をしてくださいました。
お勤めされていた会社のこと、ご趣味のゴルフのことなど、ご本人様自身について伺うことができました。
しばらくすると、スタッフに対して心を開いてくださったのか、車から降りられ、
スタッフのお声かけに頷き施設に入っていただけるようになりました。

気持ちの変化が感じられたときはすぐに対応
ご利用いただくようになってからも時折、「タクシーを呼んで下さい! 今ここで電話をして下さい!」と興奮され、
施設から出て行かれようとすることもありましたが、「今、車を手配しております」と丁寧にお話しすると、
落ち着いてくださることがわかりました。
また、入浴されるのはお好きでしたので、ご入浴後に楽しんでいただけるようにお好きな歌の準備をしたり、
カードゲームの準備をしたりして、積極的にお声かけを行いました。
スタッフは、これまで以上に連携を図り、それぞれがご本人様の状態を敏感に感じることができるよう努め、
お気持ちの変化が感じられたときは、すぐに対応ができるようにしました。
今では、お薬を服用しなくても気持ちが昂ることなく、施設で穏やかな時間を過ごしていただけるようになりました。
ご家族様は安心してくださり、現在では週に6日、ふるさとをご利用いただいています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内