2014年06月18日

「このまま引きこもってしまうのではないか…」とご家族様は心配で

一日のほとんどの時間を横になって過ごしていらっしゃった
ご主人とご子息家族と暮らしている80代の女性。
毎日、ご自宅で長い時間横になられていて、外出されることがほとんどなかったそうです。
「このまま家族以外と交流を持たず、引きこもってしまうのではないか」と心配されたご家族様。
ケアマネジャーに相談し、初めてデイサービスを利用することを考えられたそうです。
いくつかの施設を見学されて、ふるさとをご利用いただくことになりました。

人と関わることについて、ご家族様は気がかりに思われていた
ご家族様は、「本人はあまり積極的な性格ではないので…」と気がかりに思われていることがありました。
スタッフや他のお客様との関わりについてでした。
その他に、スタッフは事前にご本人様について、ご家族様から伺っていました。
以前されていたお仕事やご出身地、ご興味のあることなどについて。
ご本人様に初めてご挨拶した日、スタッフはそれらをきっかけに少しお話しし、
「また、伺わせてください」とお声をかけ、ご本人様宅を後にしました。

信頼していただくためにはどうすれば良いのか
ご本人様にとって、よく知らない初対面のスタッフですので、初めから施設にお誘いをすることはしませんでした。
ゆっくりと時間をかけて信頼関係を築き、安心して施設に来ていただきたいと思い、
何度か訪問させていただくことにしました。
毎回、お話しする内容は、故郷のことや思い出話などを中心に、
笑顔でいることと肯定的なお話をすることを心がけ、会話を心地良く思っていただけるように努めました。
徐々にスタッフに対して心を開いてくださり、お話ししてくださる話題が増えていきました。
4回目に訪問させていただいたとき、
「今度、『集まりの会』があります。もし良かったら、お迎えにあがりますので、いらっしゃいませんか」と
お誘いしました。

約束を覚えていてくださり外出されるお支度をしていた
その日、スタッフがお迎えにあがったとき、ご本人様はすでに外に出るご準備をされていました。
後にご家族様から伺ったことですが、ご本人様は約束を覚えていてくださり、ご自分でお支度をされたそうです。
そのご様子に、ご家族様も大変驚かれていました。

ご利用から3ヶ月経った現在、週に3回、一度もお休みされることなくご利用いただいています。
レクリエーションにも積極的に参加してくださっています。
お迎えにあがると、お支度をされ、綺麗にお化粧をされたご本人様がいらっしゃいます。
ふるさとに来ることを楽しみにしてくださっている様子に、スタッフは嬉しく思っています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内