一人で外出し、警察に保護されることが続いた
奥様と二人暮らしの男性。
ご本人は一人で外に出ることが多く、その度に道に迷い、警察に保護されることが続いたそうです。
そのため、奥様は常にご本人から目を離さないように気をつけていらっしゃいました。
そんなある日、奥様が食事を作っている間に、外へ出て行かれたそうです。
奥様は1時間近くご本人を探しましたが、見つからず警察へ届けるために家に戻ると、
ご本人が高速道路を一人で歩いているところを警察に保護されたとの電話が入りました。
車に乗ることに対して恐怖を感じていらっしゃった
それ以来、奥様は心配で眠れない日々が続き、ケアマネジャーに相談をしました。
その後、ケアマネジャーの提案でふるさとをご利用いただくことになり、
スタッフが車でお迎えにご自宅まで行くと、ご本人は笑顔で接してくださいました。
ところが、ふるさとの車に乗っていただくようにご案内すると、
車をご覧になった途端、お顔がこわばり、ご乗車を強く嫌がられました。
はじめは徒歩でお迎えに行った
車を怖がる理由を奥様に伺うと、ご本人が道路に飛び出したとき、
警察の方が行き交う車からご本人を守るために無理やり警察車両に乗せたことが原因だったそうです。
その後、スタッフ同士で話し合いをし、ご自宅と施設が1キロメートル位の距離であることから、
車に乗っていただけるまで、徒歩でお迎えに伺うことになりました。
スタッフを信頼していただき、車に乗ってくださった
その次に、お迎えにいったときも車へ乗っていただけなかったので、
スタッフと一緒に施設まで歩いてお越しいただきました。
その日は、お迎えに伺ったスタッフが常に横について、お声かけをさせていただき、
安心していただけるように努めました。
すると、お帰りの際、車にご案内すると拒否することもなく、車のシートに座ってくださいました。
それから間もなく、お迎えの際もふるさとの車に乗っていただけるようになったことから、
奥様も厚い信頼を寄せてくださり、ご利用回数を増やしていただいております。
認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内