2013年04月10日

いつもアザだらけで帰ってくる・・・他に打つ手はない?

介護施設から戻るといつもアザだらけになっていた
長女ご一家と4人暮らしの女性。
はじめは他の介護施設を利用していましたが、ご本人が施設から戻るといつも手足がアザだらけになっていたので、
ご家族様は不安を感じていらっしゃいました。
ご本人が大きな声を出したり、暴れてご自身のカテーテルを抜き取ることがあるので、
危険を回避するため、やむを得ず職員が手足を押さえて制止していたことが原因だったそうです。
ご家族様はそのことを大変心配をなさっていましたが、体の危険を考えると仕方がないこととあきらめていました。

ケアマネジャーからふるさとを勧められた
担当のケアマネジャーもアザだらけになっていることを心配して、ご本人に合う介護サービスを検討してたそうです。
そこで、認知症の方を専門に介護サービスを行っていることや、少人数で個別対応のサービスを行っていることから、
ふるさとがご本人に合っているのではないかとご家族様に提案があり、ご利用いただくことになりました。

ふるさとのスタッフが気をつけていたこと
ふるさとにいらっしゃってからも、大きな声を出したり、暴れてカテーテルを抜こうとすることが何度もありました。
ご入浴時には突然浴室から飛び出し施設内を走り回ることもありました。

このようなときに備え、事前にご本人への接し方について、スタッフ全員で打ち合わせを行いました。
「何が起きても慌てず騒がず落ち着いて接すること」
「無理にお体を押さえず、お声かけに徹すること」
「お声かけはゆっくりと低めの声を心がけること」
「同じ言葉を繰り返さず、ご本人に近づきすぎないこと」
を5ヶ月ほど遵守し、ご対応させていただきました。
すると、少しずつスタッフを信用していただけたのでしょうか、カテーテルを抜こうとすることがほどんどなくなり、
大声を出すことはあっても、スタッフのお声かけに応じてくださるようになりました。

「母の顔を見ればわかります」
ご本人が少しずつお心を開いてくださるようになったことをご家族様に報告をさせていただくと、
「母の顔を見ればわかります。いつもニコニコするようになりましたし、声をかけたときの反応が優しくなりました。
ふるさとで優しくしていただいていると感じております。」と、安心したお顔でおっしゃってくださいました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内