2022年11月02日

一般デイに通えず、ふるさとに

ご夫婦ともに認知症

ご主人と2人暮らしの80代女性。
ご夫婦ともに認知症との診断で、より軽度なご主人が
ご本人の身の回りのお世話などをされていました。
また、お2人で一緒に一般のデイサービスを利用。
ご主人はお休みすることなく通っていらっしゃいましたが、
ご本人は外出拒否と帰宅願望が強く、安定して通えなかったそうです。
その後、徐々に認知症が進み、一般のデイサービスの利用が
難しくなってしまいました。

ご主人の生活リズムを取り戻すために

一日中自宅で過ごしているため、夜眠ることができず、
ご本人は昼夜逆転の生活に。
夜中、ご主人が見ていない間に、色々なものを食べてしまったり、
歩き回って転んでしまうことも増えてきました。
奥様のことが心配なご主人は、デイサービスに出かけられなくなり
ご主人の生活リズムも崩れてしまい、困ってしまったそうです。
ケアマネジャーに相談したところ、認知症対応型のふるさとを紹介され、
ご利用へと繋がりました。
最初のお連れ出しは、ベッドにしがみついて「行かない!」とおっしゃられ
なかなか送迎車に乗っていただくことができませんでした。
1時間ほどお声かけを続けたところ、説得することができ
どうにか来所いただくことができました。

お風呂を気に入っていただけた

ご自宅で入浴ができなくなっていたため、ふるさとで入浴を依頼されていました。
ご本人はお風呂が大好きな方で、初日から喜んで入浴してくださいました。
こちらの施設は壁面が木でできているため、「ヒノキの温泉みたいだね」と
笑顔も見られました。
その後午前中は穏やかに過ごされていましたが、昼食を食べた後から
「家に帰る!」と豹変。
落ち着いていただけるようスタッフが1人つき、ご本人のお話を聞きながら、
フロアや中庭を歩くなどして気分転換をはかり、
お帰りの時間まで過ごしていただきました。

他のお客様と一緒に過ごせるように

初回のご利用から2ヶ月ほどは、
昼食後に帰宅願望が現れるご様子でしたが、
だんだんふるさとに慣れてくださり、他のお客様の輪に入れるように。
スタッフも、ご本人の好きな話題や、レクリエーションがわかってきて
午後の時間も楽しんで過ごしていただけるようになりました。
子どもの頃にブロマイドを集めるのが趣味だったそうで、
スタッフお手製の「芸能人カルタ」は、特にお気に入り!
ご主人も安心してデイサービスへ行けると、喜んでくださっています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内