2022年10月05日

「あなたを信頼している」と言われるように

ケアマネジャーより「ふるさとなら通える」

1人暮らしの80代女性。
認知症と診断されてから、徐々に日常生活が困難に。
娘さん家族は遠方に住んでおり、介護をすることが難しいため、
デイサービスの利用を検討されたそうです。
その後、ケアマネジャーより、「お連れ出しが難しいと思うがお願いしたい」
「ふるさとなら通えるのでは…」とご連絡をいただき、
ご利用いただくことになりました。

最初は送迎に1時間

ご利用開始当初は、ご自宅に伺ってインターホンを押しても
全く出てきてもらえず、一旦施設に戻って、
再度お迎えに伺うということを何度か繰り返していました。
2ヶ月くらいの間は、なんとか送迎車に乗っていただくまでに、
毎回1時間ほどかかっていました。
また、もの忘れの症状から色々な物をなくしてしまうため、
鍵がどこにあるかわからず、出かけられないということも。
現在は鍵の紛失を防ぐために、スペアキーを隠す場所をご本人に決めていただき
ご利用の日にはスタッフがそのスペアキーを使って
施錠して出かけるようにしています。

目を見てお話をする

なぜインターホンを押しても出てきてもらえないのか、
「行きたくない」とおっしゃられるのか、ご本人のお気持ちを探ったところ、
「ふるさとのスタッフを信用していただけていないから」ということがわかりました。
突然見知らぬ人に知らない場所へ連れて行かれるのですから、
不審に思われて当然です。
まずはいつも同じスタッフが1人メインでつき、
ご本人の目を見て、きちんとお話をするようにしました。
すると次第に打ち解けてくださり、2ヶ月経った頃には、
インターホンを押せばすぐに出てきてくださるようになりました。

入浴はふるさとで

ご自宅では入浴されていないとのことでしたので、
ふるさとのご利用日には必ず入浴していただくようにしました。
最初は嫌がられていましたが、帯状疱疹が出ていらっしゃったので、
「お薬を塗らないといけないので、お風呂できれいにしましょう」
「血行を良くすると痛みが和らぎますよ」など、色々なお声かけをしたところ、
入浴していただけるように。
最近では、スタッフに「あなたのことを信頼しているのよ」と
おっしゃられることもあり、スタッフ一同嬉しく思っております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内