2022年09月07日

ふるさとを長期お休み…体力・運動機能の低下が見られた

家が好き…短い時間でのご利用

娘さんと2人暮らしの80代女性。
娘さんは仕事が忙しく、介護をするのが難しいと悩んでいらっしゃいました。
ケアマネジャーに相談したところ、認知症対応型のふるさとを紹介され、
ご利用いただくことに。
ご本人は家にいるのがとてもお好きな方のため、
週1回、3時間の短い時間でのご利用がスタート。
朝遅めにお迎えに伺って、ふるさとで入浴していただき、
その後、昼食を召し上がってからご自宅へお送りする形になりました。

風邪で2週間寝たきりに

「出かけたくない」と少し嫌がられるものの、初回のお連れ出しから
通所いただくことができました。
1年ほど経ったころ、風邪をひかれ2週間ご利用をお休みされました。
風邪が治りご利用再開ということで、2週間ぶりにお迎えに伺うと、
ずっと寝たきりだったせいかご自分では起き上がれない状態に。
期間が空いたこともあり、今まで以上に家から出ることに対する拒否が強く、
また娘さんも「かわいそうなので今日はいいです」とおっしゃられ、
その日のお連れ出しは諦めることになりました。
娘さんから、水分を飲むのを嫌がっていらっしゃったと聞き、
とにかく水分だけは摂っていただこうと、ご自宅にある飲み物を
できる限り飲んでいただくことだけして、施設へ戻りました。

体力を戻すためにふるさとへ

それからしばらくは、娘さんが
「かわいそうだから行かなくていいです」とおっしゃるため、
なかなかお連れ出しができませんでした。
しかし、寝たきりの生活により、体力も、
運動機能も低下してしまっていることを心配したケアマネジャーより
「お母さんが嫌がっているのをかわいそうだと思ってしまうと思うので、
送迎のときはふるさとに任せて、見ないようにしてください」と
娘さんに提案がありました。
お連れ出しの際に、娘さんに別の部屋で待機していただいたところ、
2週間以上ぶりに、なんとか来所いただくことができました。

ふるさとでたくさん水分を摂取

施設に到着したら、まずは水分補給です。
お茶やスポーツドリンクをお渡しすると、スタッフも驚くくらいの勢いで
ガブガブと飲んでくださり「すごく美味しい!」と。
2週間以上寝たきりでしたので、急な運動でお体の負担にならないよう
その日は横になって過ごしていただくようにしました。
今ではすっかり回復され、スタッフ一同喜んでおります。
やはり家から出るのは抵抗があるようですが、朝寝ていらっしゃるところに
お迎えに伺い、お顔を合わせて「おはようございます」と挨拶をすると、
スタッフの頭を優しくなでてくださいます。
また送迎の車内では、得意の民謡を歌ってくださったり、
スタッフとたくさんお喋りをしてくださったりと、笑顔も多く見られ
娘さんも安心していらっしゃいます。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内