2022年03月02日

昼夜逆転の生活が改善した

夜中の徘徊に困っていた

ご主人と2人暮らしの70代女性。
徘徊の症状があり、夜中に外へ出て行ってしまうため、
ご主人がついて行き、しばらく一緒に散歩をしてから
家へ帰るという日が多かったそうです。
夜中に出かけるため、日中はほとんど活動をされず、
そのせいで夜眠れなくなってしまい昼夜逆転の生活に。
ご主人が介護疲れで困っていました。
認知症の症状の進行に伴い、徘徊の頻度がさらに増え、
ご主人がケアマネジャーに相談。
認知症対応型のふるさとにお声がかかりました。

しばらく歩いてから送迎車へ

最初のお連れ出しから送迎車に乗っていただくことはできましたが、
乗ってもらえるまでに少し時間がかかりました。
家から出て送迎車に誘導しますが、いざ乗ろうとすると
車から離れてどこかへ歩いて行ってしまうため、
スタッフが一緒について行きご自宅の周りを一周して、
再度送迎車へ誘導するということを何度か行いました。
天気の話や世間話など、お声かけをしながら一緒に歩くと、
ご本人の気持ちが落ち着いてこられるようで、
しばらく歩いた後であればご乗車いただけることがわかりました。

夜眠れるようになり、減薬も

日によっては、ご自宅の周りを歩いても
なかなか乗っていただけないことも。
そんなときは、スタッフ1名が嫌われ役になり、
別のスタッフが助けに入るような形でお声かけをして、
上手く送迎車に誘導するようにしました。
無理に送迎車にお乗せするよりも、気分が落ち着かれるまで歩いたり、
スタッフで連携してお声かけをして、「送迎車に乗ってもいいかな」と
思っていただけるようなタイミングを作るようにすると、
拒否されることなく来所いただけました。

気持ちが落ち着くような対応

ふるさとに着いてからも、時折気分が落ち着かなくなることがあり、
外へ出て行かれる場合もあります。
その際はスタッフが一緒に行き、お声かけをしながら施設の周りを歩きます。
歌の時間はお好きなようで、手を叩いたり、
音楽に合わせて体を動かしたりしてくださいます。
ふるさとで日中体を動かしたり、外を歩いたりしているせいか、
夜中に徘徊することはなくなり、減薬もできたそうで、
ご主人も大変喜んでくださっています。
ご利用開始から3ヶ月ほど経った今では、お迎えに伺うと
「待ってたよ」と出迎えてくださることもあり、
スタッフ一同嬉しく思っています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内