2013年02月13日

「お一人で」も「皆さんとご一緒に」も選べるふるさとのレクリエーション

個別の対応を受け入れているふるさとへ
奥様と二人暮らしの男性。
日頃から怒りっぽく、大きな声を出したり、物を使って奥様を叩くこともあったそうです。
奥様は日に日に気力を失っていったので、気分転換できる時間を必要とされ、ケアマネジャーに相談しました。
ご本人は他の人に対して高圧的な話し方をされることが多く、通常の集団生活を送ることが難しいとされ、
個別のご対応が可能であることから、ふるさとにいらっしゃることになりました。

事前に個別のスペースをご用意した
最初にふるさとにいらっしゃった日、実際のご本人の様子を知るために、
始めは他のお客様と同じテーブルにお掛けいただきました。
すると、他のお客様の行動が気になり始めていらっしゃったので、
事前に用意していたパーテーションで区切った個別のスペースへご案内いたしました。

スタッフは「秘書」としてご本人のスケジュールを管理した
ご本人は元々大手企業の支店長としてご活躍をしていらっしゃいました。
常に予定を気にしておられ、担当のスタッフに予定を細かくお聞きになっていらっしゃったので、
いつ聞かれてもいいように、ご本人の1日のスケジュールをスタッフ全員で共有いたしました。

お声かけするときは、ご本人の秘書として接するときのような話し方をすることで会社にいるような安心感を
持っていただけるように心がけました。
「次の予定は?」とお聞きになったら、「最初にご入浴の時間でございますが、よろしいでしょうか?」
「車の手配は出来ているのか?」には、「はい。本日は4時半に到着いたします。」など、部下のようにお答えしました。
こうして、少しずつふるさとのスタッフに親しみを持ってくださるようになりました。

得意なレクリエーションに参加していただいた
それから約1ヶ月後、ふるさとの雰囲気に慣れていただいた様子も伺えたので、
ご本人に気に入っていただけそうなレクリエーションにいくつか参加していただきました。
中でも、歌のレクリエーションでは楽しそうに他のお客様と歌っていらっしゃったので、
歌のレクリエーションに毎回参加していただくように心がけました。

ご本人がふるさとにいらっしゃる前、ご家族様は特別養護老人ホームへの入所を考えていらっしゃったそうです。
ところが、ふるさとでご自身の居場所を見つけてくださったので、ご自宅での介護を続けていくことを決心なさいました。
今でも「主人に何かありましたら、いつでもお電話くださいね。」と奥様はおっしゃってくださいますが、
その必要はほとんどなく、奥様は「気分転換する時間が十分作れるようになりました。」と大変喜んでくださいました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内