2020年02月05日

レビー小体型認知症…ご本人が輪の中心になるように接する

入院中に認知症が進行
奥様と息子さんと3人暮らしの80代男性。
一般のデイサービスをご利用でしたが、病気で長期入院に。
パーキンソン病も発症されており、歩行が不安定だったため、
一人で歩かせてもらえず、入院中はベッドに拘束されていたそうです。
そして寝たきりの生活の間に、レビー小体型認知症が進行。
退院する頃には、一般のデイサービスに通えない状態になり、利用を断られてしまいました。
奥様がケアマネジャーに相談したところ、
認知症対応型のふるさとを紹介され、ご利用へと繋がりました。

最初は怒ってばかりだった
レビー小体型認知症の症状で、幻覚が起こることも多く、被害妄想も強いようでした。
ご利用開始当初は、暴れたり、怒りだしてしまうことが多く、
送迎車に乗ることを嫌がられ、物を投げたりすることも。
施設に到着してからも、他のお客様につっかかってしまうことが度々ありました。

ご本人を立て、気分良く
そこで、できる限りふるさとを楽しいところだと感じてくださるよう、
ご本人が比較的やる気のあるレクリエーションの時には、
その方を中心に話を振っていくようにしました。
仕切ってもらえるようなら、スタッフがサポートしながらご本人に進行を任せたり、
カルタゲームならば、お客様が取り札を取れるように工夫したり。
趣味でギターをされていたと聞いていたので、「○○さんのギター聞きたいです!
今度ふるさとにステージを作りますから、クリスマス会で演奏してください!」とお願いしたり。
他のお客様も「ギター弾けるの?」「すごいね」と会話が広がったりもし、
ニコニコと喜んでくださるようになりました。

介助をする理由をきちんと説明
最初の頃は介助を嫌がられ、トイレへも「一人で行くからいい」と断られていました。
パーキンソン病のために歩行が不安定なこと、
リハビリパンツが汚れている時に、ご自分で脱いで裏返しにして履いてしまうこともあったので、
「転んだら大変なので、座るまででいいので見届けさせてください」と丁寧にお願いして、
ついていくようにしました。
あまりご本人の気にならないようにトイレに入り、失禁していたら
「少し濡れていてかぶれてしまうと良くないので、替えませんか」とお声かけ。
きちんと理由を説明すると「じゃあいいよ」と了承してくださるようになりました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内