2019年12月04日

ご本人のことを知るために…会話を重ねる

一般デイから認知症対応型のふるさとへ
奥様と2人暮らしの70代男性。
一般のデイサービスを何ヶ所か利用していましたが、
認知症を発症してから通うことができなくなったそうです。
その後次第に、ご自宅で介護をしている奥様に対し、暴言・暴力が出るように。
近くにお住まいの娘さんが心配して、ケアマネジャーに相談。
以前重度の認知症の方をお受け入れしたことから、
ケアマネジャーがふるさとを紹介し、ご利用へと繋がりました。

お連れ出しの前に玄関でお喋り
ご利用開始当初は、どんなスタッフがお迎えに行っても嫌がられ、
暴れ出してしまうことも多く、なかなか送迎車に乗っていただけませんでした。
そこでまずはお迎えに伺った際に、玄関で30分から1時間ほど、
スタッフがお話をすることにしました。

少しずつ、ご本人のことを知ることができた
お迎えに伺うたびに、ご本人と会話を重ねたところ、
奥様のことが気になるために「家から出たくない」と
思っていらっしゃることがわかりました。
また故郷の話や、会社を経営されていた頃の話をすると
笑顔が見られることもわかりました。
気持ち良くなっていただけるように「社長!」と
お声かけするようにしたところ、だんだん打ち解けてくださいました。
ご乗車いただく際は、手を握って安心していただいて、
そのまま会話を続けながら送迎車へ誘導。
そして、もう一人のスタッフが車内から移乗を手伝ってご乗車いただいたり、
時には奥様が車に乗って呼んでくださったり。
またある時は、ご近所の方が協力してくださったりも。
「お出かけですか?いいですね、行ってらっしゃい!」と
出発するきっかけを作ってくださいました。

ふるさとを楽しい場所と思ってくださった
1、2ヶ月は試行錯誤しながらお連れ出しを行っていましたが、
ふるさとを楽しい場所だと認識してくださってからは、
スムーズに来所してくださるようになりました。
ご利用当初は、昼食も「いらない」と召し上がっていただけませんでしたが
今では完食してくださいます。
身体を動かすことがお好きで、秋の運動会では綱引きで大活躍され、
スタッフ一同喜んでおります。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内