2019年11月06日

若年性認知症の方 ご本人の気持ちに合わせて対応

機能訓練型デイに通えず…
ご主人と2人暮らしの、60代の女性。
若年性認知症を発症し、ご主人が介護をしていましたが
トイレや入浴の介助を拒否されるように。
トイレや浴室の中まで付き添えないため、ご本人だけでは上手くできず
ズボンをきちんと下ろせなかったり、お風呂に入っても身体や髪を洗えなかったり。
機能訓練型のデイサービスを利用していましたが、送迎車に乗車できないことが多く
なんとか乗れたとしても、施設内に入れないことがほとんどだったそうです。
そのような状況から、ケアマネジャーが認知症対応型のふるさとを勧め、
ご利用いただくことになりました。

送迎の仕方を工夫
機能訓練型デイサービスの送迎車に乗車できなかったことから、
どのようにお迎えに行けば車に乗ってくださるか、ケアマネジャーと相談しました。
連れ出しの際に、車に人がたくさん乗っていたり、
色々な言葉をかけられるのが嫌なのかもしれない…と考え、
他のお客様が一人も乗っていない状態でお迎えに行くことにしました。
他のお客様のお迎え時間とは時間をずらして、少し遅めにお迎えに。
するとすんなりと送迎車に乗車してくださり、
施設の中にも入って、ふるさとで過ごしてくださいました。

入浴をふるさとで
身体や髪を洗えないため衛生面が心配ということで、
ケアマネジャーより「入れそうならばふるさとで入浴させてほしい」と
依頼がありました。
日によって、機嫌が良い時とあまり良くない時とありましたので
まずはニコニコしていらっしゃる日にお誘いしてみることになりました。

洗髪もできご主人も喜ばれた
朝から笑顔が見られ、穏やかにされており、
ちょうどご本人が下痢をされている日がありました。
トイレのタイミングで「お風呂いかがですか?きれいにすると気持ちがいいですよ」と
お声かけをすると、スムーズに入浴していただくことができました。
ご主人に「今日は洗髪もしましたよ」とお伝えするとびっくりされ
「デイで入浴できるとは思いませんでした!」と、大変喜んでくださいました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内