2019年02月06日

ふるさとで機能訓練…階段を上り下りできるようになりたい

アパートの階段が下りられず引きこもりがちに
ご主人と娘さんと、三人暮らしの80代の女性。
足を悪くされ、長い距離を歩く際は車イスをお使いでした。
アパートの2階にお住まいで、階段の上り下りが難しくなり、
一日中ご自宅のベッドで過ごす生活に。
ご主人も足が悪く、また娘さんは日中働いているため介護ができず、お困りでした。
ご本人が入院した時に、病院から介護保険サービスについて説明され
デイサービスの利用を勧められたそうです。
その後ケアマネジャーに相談し、ふるさとの利用へと繋がりました。

“階段を下りれないからデイサービスに行けない”と思っていた
ご本人もご家族も、初めてのデイサービス利用ということで
戸惑っていらっしゃるようでした。
ご主人にお話を伺ってみると、
「エレベーターがないアパートに住んでいるから、車イスでは連れ出しもできないし
送迎車にも乗れないだろう。きっとデイサービスを使うことはできない」と
思っていたそうで、デイサービスの利用について考えたことがなかったとのこと。
利用のお話を受けた施設では、施設の横にある外の階段で、
60kgのスタッフを車イスに乗せて階段昇降の練習をしていました。
「60kgまででしたら、車イスに乗ったまま階段昇降できますよ」と
スタッフがお伝えしたところ、ご主人はとても驚いていたそうです。

スタッフ2名で車イスごと階段昇降
車イスに乗っての階段昇降は、必ずスタッフ2名で行いました。
やはり慣れない間は、ご本人は階段が怖いようで、緊張した表情でしたが、
しばらく経ってからは、時折笑顔を見せてくださるようになりました。
ある日、お迎えの時に「○○さーん!」とお声かけしたところ
ポロシャツの緑色を覚えてくださったようで、手を振って応えてくださり
それを見た娘さんも喜んでくださいました。

ふるさとで手引き歩行の機能訓練も
ご本人は、ふるさとのカードゲームと歌を大変気に入ってくださいました。
レクリエーションの時間に、そのカードゲームや歌が少ないと、
残念そうに「今日は少なかったね」とおっしゃることも。
ふるさとに来て、そのレクリエーションを行うことを
楽しみにしてくださっているようです。
レクリエーションだけに限らず、手引き歩行の訓練も実施中。
短い距離は車イスを使わず、手引き歩行で移動していますが、
ふるさとで機能訓練を重ねていき、
ゆくゆくは手引き歩行でアパートの階段を上り下りできるようになりたいと
ご家族はおっしゃっています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内