2018年12月05日

忘れていた歌 再び歌われるように

引きこもりがちの生活が心配で ふるさとへ
息子さんと二人暮らしの80代の女性。
認知症を発症されてから、家に引きこもりがちの生活に。
次第に、暴言や暴力といった症状も見られるようになったそうです。
日中お仕事をされている息子さんは
ご本人を家に一人にしておくことが心配になり、ケアマネジャーに相談。
認知症対応型のふるさとを勧められ、ご利用いただくことになりました。

銭湯がお好き…温まりに行きましょうとお声かけ
最初のお連れ出しの際は、絶対にご本人のペースを崩さないよう、
慎重にお声かけを行いました。
銭湯がお好きな方だったそうですが、認知症の進行にともない
ご自宅での入浴も困難になったと伺いましたので、
「ちょっと近くまで、温まりに行きませんか?」とお声かけ。
また「ふるさとには、○○様と同郷の方もいらっしゃるんですよ」とお話しすると
乗り気になってくださり、送迎車へご誘導することができました。

常にスタッフが寄り添う対応
ご利用初日は、少し戸惑っている様子でした。
施設の窓から、歩道を歩いている人が見えると泣き出してしまわれたり、
車が通る音で怒り出してしまわれたり。
時間帯によっても、感情に波があるようでしたが
常にスタッフが寄り添うようにし、たくさんお声かけを行うようにしたところ
時間の経過とともに、落ち着いてお過ごしいただけるように。
ご自宅では難しかった入浴も、スムーズに行うことができ
久しぶりにお湯に浸かっていただくことができました。

元々好きだった歌 ご自宅でも歌われるように
最近では日中を通して笑顔が多く見られ、レクにも参加していただけるように。
特に歌が大変お上手で、スタッフ一同驚かされました。
息子さんにお尋ねしたところ、「そういえば、昔はよく歌っていた」と。
ふるさとの歌の時間に参加されるようになってからは
ご自宅でも、歌を歌われるようになり、表情も柔らかくなったそうです。
息子さんより、「他のデイサービスと違い、決してあきらめないで
とことんかかわってくれたので、母もなじむことができたと思います」
と嬉しいお言葉もいただきました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内