2018年03月07日

おんぶ紐で階段の上り下りをし ふるさとへ

目が不自由なため引きこもりがちに
ご主人と2人暮らしの女性。
アパートの三階にお住まいでした。
アパートにはエレベーターがなく、ご本人は目が不自由なため
階段を降りることに不安を覚えたそうで、ご自宅に引きこもりがちに。
また認知症の症状が進むにつれて、ご主人もひとりでケアをすることが難しくなり、
ケアマネジャーの勧めで、ふるさとをご利用いただくことになりました。

アパートの階段が困難に…おんぶ紐を使おう!
ご本人は初めから、デイサービスへ行くことを楽しんでいらっしゃるようでした。
レクリエーションにも参加してくださり、昼食も美味しそうに召し上がってくださいました。
しかし最初はアパートの階段の上り下りも、スタッフが付き添えば無理なく行えたのですが、
ご利用開始からしばらくすると困難に。
一段も上れない、一段も下りられない…。
ひとまずはスタッフがご本人を抱えて上り下りを行いましたが、
安全性を考え、大人用のおんぶ紐を使うことにしました。

ドライバースタッフが活躍、安全に階段の上り下りを
元自衛官のドライバースタッフの男性が担当し、おんぶ紐を使ってご本人をおんぶし、
アパートの階段の上り下りを行いました。
おかげで安全に、週3回ふるさとへ通っていただけるようになりました。
ご本人はおんぶしているドライバースタッフのことを、昔飼っていた大型犬だと思って
「くろちゃん、くろちゃん」と呼び、頭をなでていました。
施設に着いてからも「くろちゃんは?」と尋ね、
「さっきご飯を食べて寝ていますよ、あとでまた来ますよ」とお答えすると
とても喜んでいらっしゃったそうです。

ふるさとを楽しんでくださった
ご本人は外へ出るとやはり嬉しそうで、
レクリエーションでは率先して歌を歌ってくださり、
「お駄賃だよ」と、お札の絵が描かれたメモを渡してくださったり。
大変笑顔が素敵な方でした。
こちらの方はふるさとに長く通ってくださった後、お亡くなりになりましたが、
スタッフにとっても思い出深い方で、強く記憶に残っています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内