2017年12月06日

「イヤだ」、「しない」が口癖の方に

ご自宅での行動にお困りだった
奥様とご長女とお住まいの男性。
日中は一人で過ごしていました。
歩行が不安定で、認知症の進行と共にトイレに間に合わないことが多くなり、
ご自分でリハビリパンツを取り替えては、あちらこちらに置きっぱなしに…。
突然、大工仕事を始めたり、火を使ったりすることもあったそうです。
ご家族はデイサービスの利用を考えていましたが、
ご本人が「行きたくない」と言うため、躊躇していました。
ケアマネジャーからふるさとを紹介され、「認知症専門なら」と思われたそうで、
ご利用が決まりました。

「イヤだ」、「しない」に、「そうですよね」とお返事
事前にご家族から伺ったお話では、「イヤだ」、「しない」がご本人の口癖で、
どのように言っても首を縦に振らなかったそうです。
初回のお迎えでも「イヤだ」と言われていましたが、
「そうですよね」と気持ちに寄り添うようお返事したり、
ご自身で選ばれた服装を「お似合いですね」とお話しかけながら誘うと、
すんなりご来所いただくことができました。

レクリエーションや体操、同性との会話を楽しまれるように
体操やレクリエーションの時間も、はじめは「しない」と言われていましたが、
周りの方々の様子を見たり聞いたりしているうちに、取り組まれるように。
スタッフとの会話を楽しまれ、気分が良い日は歌を披露してくださることもありました。
徐々に、男性のお客様とお話しする姿もみられるようになっていきました。

帰宅後の「楽しかった」に、ご家族が「安心しました」
帰宅後にご家族が「楽しかった?」と聞くと、「楽しかった」と返ってくるそうで、
「安心しました」とのお言葉をいただきました。
また、利用日の朝は自ら服や帽子を選ばれ、玄関でスタッフを待ってくださっているとのこと。
機嫌が良いことが多くなり、歌を口ずさむなど変化が見られているそうです。
利用日以外は一人でお過ごしのため、普段からご家族へ
「何かありましたら気軽に相談してください」とお伝えしており、
送迎時や連絡帳でのやり取りを密におこなっております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内