2017年07月26日

介護者も認知症に 進行の予防にふるさとへ

病気をきっかけに自宅に籠るようになった
ふるさとに通う奥様をご子息と一緒に介護していたご主人。
昨年、病気を患ったことをきっかけに自宅に籠るようになっていました。
次第に生活リズムが乱れ、昼夜逆転など認知症の症状が出てきたそうです。
主治医から、症状の進行予防にデイサービスの利用を勧められ、
ご本人も週1回、ふるさとをご利用いただくことになりました。

身振り手振りを加えたコミュニケーション
社交的な方なので、スタッフとのお話を中心に楽しんでもらうことにしたのですが、
ご高齢で耳が聞こえにくいため、身振り手振りを加えながら、大きめの声でお話しかけました。
はじめの頃は、お返事をされるものの、ご表情にあまり変化がありませんでしたが、
通っていただくにつれて、ご表情が豊かになり、笑うことも増えていきました。

体重測定の後に入浴へお誘い
ある朝、ご子息より「1週間くらいお風呂に入っていない」とお話があり、
スタッフが入浴へ誘ってみましたが、「しんどいなぁ」と、気分が乗らないようでした。
無理に勧めることはできませんが、このままだと衛生環境が悪化するので、
次回は脱衣所で体重測定をしていただき、その流れで入浴を勧めてみることに。
次の利用日、体重を測った後に、隣りの浴室をご覧になっていただくと、
当たり前のようにご自分で服を脱がれ、入浴されました。
それ以来、体重測定の後に入浴することが習慣になり、足を伸ばして浴槽にゆっくり入られるなど、
気持ち良さそうに入浴されるようになりました。

生活にリズムができて、体調が安定した
開始から3ヶ月を過ぎた頃から、ご利用日を奥様に合わせて週3回に増やしていただくと、
生活リズムが安定し、朝から体調が良いことが増えたそうです。
実はご利用前に、ご子息はご本人のやや気の短い性格と、周りの方とのかかわりを心配していましたが、
初日から穏やかに過ごされたことを知って、安心されたようです。
今では、レクリエーションにも参加され、発言されることがだんだん増えてきています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内