病気をきっかけに自宅に籠るようになった
ふるさとに通う奥様をご子息と一緒に介護していたご主人。
昨年、病気を患ったことをきっかけに自宅に籠るようになっていました。
次第に生活リズムが乱れ、昼夜逆転など認知症の症状が出てきたそうです。
主治医から、症状の進行予防にデイサービスの利用を勧められ、
ご本人も週1回、ふるさとをご利用いただくことになりました。
身振り手振りを加えたコミュニケーション
社交的な方なので、スタッフとのお話を中心に楽しんでもらうことにしたのですが、
ご高齢で耳が聞こえにくいため、身振り手振りを加えながら、大きめの声でお話しかけました。
はじめの頃は、お返事をされるものの、ご表情にあまり変化がありませんでしたが、
通っていただくにつれて、ご表情が豊かになり、笑うことも増えていきました。
体重測定の後に入浴へお誘い
ある朝、ご子息より「1週間くらいお風呂に入っていない」とお話があり、
スタッフが入浴へ誘ってみましたが、「しんどいなぁ」と、気分が乗らないようでした。
無理に勧めることはできませんが、このままだと衛生環境が悪化するので、
次回は脱衣所で体重測定をしていただき、その流れで入浴を勧めてみることに。
次の利用日、体重を測った後に、隣りの浴室をご覧になっていただくと、
当たり前のようにご自分で服を脱がれ、入浴されました。
それ以来、体重測定の後に入浴することが習慣になり、足を伸ばして浴槽にゆっくり入られるなど、
気持ち良さそうに入浴されるようになりました。
生活にリズムができて、体調が安定した
開始から3ヶ月を過ぎた頃から、ご利用日を奥様に合わせて週3回に増やしていただくと、
生活リズムが安定し、朝から体調が良いことが増えたそうです。
実はご利用前に、ご子息はご本人のやや気の短い性格と、周りの方とのかかわりを心配していましたが、
初日から穏やかに過ごされたことを知って、安心されたようです。
今では、レクリエーションにも参加され、発言されることがだんだん増えてきています。
認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内