2017年06月28日

「分かること」、「できること」に寄り添って

外出先の行動が心配で奥様は目が離せなかった
奥様と二人暮らしの男性。
外出が好きで、毎週決まった曜日に出かけていたのですが、
店から商品を持って出たり、路上で立ち止まったりと心配な行動をとるようになり、
奥様が常に付き添わなければならなくなりました。
外出は数時間に及ぶことも多く、奥様の負担が大きくなり、
デイサービスの利用を考えてアマネジャーに相談したそうです。

コミュニケーションが難しく、帰宅願望も見られて
奥様とご本人、お二人でご見学に来られて、
少人数制でゆったりしているところを気に入られ、ご利用が決まりました。
ご本人は言葉でのコミュニケーションが難しく、あまりご自分からお話しされなかったので、
表情や行動からお気持ちを察して、対応させていただくことにしました。
はじめのうちは、席を立って帰りたそうに玄関に行かれることが多く、
なかなか落ち着いて過ごされることがありませんでした。

「見るもの」は認識されることが分かって
ご本人は、会話を理解するのは難しいといったご様子でしたが、
数字やイラストなど、「見るもの」は認識されるようで、
持っているカードと同じ数字や同じイラストを見つけるのが得意でした。
そこで、「見て分かる」情報を補うよう、個別でサポートさせていただくことに。
カルタでは、語句をホワイトボードに書いて、同じ語句を探してもらうように、
体操では、ゆっくり大きめに動くスタッフを、ご本人に真似てもらいました。
すると、レクリエーションや体操に集中して参加されることが増え、
席を立つ回数が減り、帰りたそうな素振りも見られなくなりました。

通うことが習慣になり、奥様に自分の時間ができた
開始から3ヶ月が過ぎた今では、ふるさとに通うことが習慣になり、
ご利用日の朝になると、ご自身で支度して迎えの車を待たれているそうです。
奥様は、お孫様と過ごしたり、自由に出かけられるようになったそうで、
「自分の時間が持てるようになりました」と言ってくださっています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内