2017年05月31日

「行かない」の言葉は、拒否ではなかった

「行かない」とデイサービスを休むようになった
奥様とご長男夫婦と4人暮らしの男性。
以前から近所のデイサービスに週3回通っていましたが、
認知症の症状が進行するにつれて、「行かない」と言って休むようになりました。
時には迎えに来た職員に怒り出すこともあり、継続が困難に。
ケアマネジャーの勧めで、認知症の方専門のふるさとをご利用いただくこととなりました。

いつも通りの時間が必要なのでは?
挨拶のためにご自宅を訪問した際、ご本人様とお話しさせていただくと、
マイペースで意思表示をハッキリされる方、という印象でした。
ご家族様のお話によると、ご本人様はやや頑固で意固地なところがあるとのこと。
時々、一人で近所を散歩することや、ご家族様とのお出かけは好きだという話から、
外出自体は嫌いではなさそうでした。
普段は7時半から8時くらいに起床されているとのことで、
はじめのうちは、短時間利用をしていただくことにしました。
起床してすぐでも、スタッフが身支度を手伝うことができますが、
ご本人様には、ご自身で着替えたり、自分のペースで朝食を食べたりする、
いつも通りの朝の時間が必要なのではないか、と感じたからです。
ご朝食を食べられ、ゆっくりされるのが10時くらいとのことで、
その時間にお迎えに伺うことにしました。

短時間利用を続けると嬉しい変化が…
すると、初日から快くご来所いただくことができ、
周りの方と一緒にレクリエーションを楽しまれ、夕方までにこやかに過ごされました。
短時間利用を週3回、1ヶ月ほど続けていくと、体操やゲームなどに積極的に参加されるように。
ご利用日は、しっかり身体を動かしていただくので、
それまでより早く就寝されるようになりました。
次第に起床時間が早くなり、8時過ぎには身支度もご朝食も済ませて、
スタッフのお迎えを待っていてくださるようになりました。

ふるさとのご利用が生活リズムの改善にもつながった
ご利用開始から2ヶ月目には、通常通り朝からご利用いただくこととなりました。
ご本人様は、スタッフのことを快く迎えてくださり、送迎の車にご自分からご乗車されています。
以前のようにデイサービスを楽しまれているだけでなく、生活リズムの改善にもつながったと、
ご家族様より感謝のお言葉をいただいております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内