2017年05月10日

ふるさとが安心できる居場所になるために

「自宅でみたい」とのご主人の思いから
ご主人と二人暮らしの女性。
精神的なご病気のため以前より入退院を繰り返しておられたそうです。
「自宅でみたい」とのご主人の強い思いから、ケアマネジャーと相談し、
訪問介護サービスとふるさとを併用されることになりました。

慣れない場所やスタッフに不安があった
入院生活が長かったため、外に出ることはご本人の負担になるようで、
ご来所されるとすぐに「眠いわ…」とベッドでお過ごしになる日が続きました。
慣れない場所やスタッフに対しても不安があるご様子で、
「病院のほうがよかったな…」とおっしゃることがありました。
ご不安を和らげ安心していただくために、ベッドのそばでお話しかけることからはじめました。

安心できる居場所になるために
そばにいるスタッフが、ご本人の睡眠を邪魔しないように少しずつお話しかけ、
「暑い」、「寒い」とおっしゃることや、喉の渇きなどにすぐにお応えしていくと、
そのうちに歌謡曲を口ずさんだり、ご本人から思い出をお話しされたりすることが多くなっていきました。
思い出話をしている途中で涙ぐまれることもあり、スタッフはただそばで頷き、
共感をしてじっくりお話を伺わせていただきました。
また、自宅のようにご本人のペースで過ごしていただけるように
昼食の時間をずらしたり、行ったばかりのお手洗いへ何度もご案内しました。

「家はいいな」とおっしゃることが増えて
はじめのうちは「帰りたい」とおっしゃることもあったのですが、
開始から2ヶ月が経つ頃にはふるさとで過ごすことに慣れ、色んなスタッフとお話をするように。
「ここの人は良い人ばかりね。みんな優しいわ」とおっしゃり、
朝お迎えに伺うと待っていてくださるご様子もみられます。
ご主人のお話では、落ち着いて自宅で生活できるようになり、
度々「家はいいなぁ」とおっしゃるようになったとのことです。
今後もケアマネジャーと連絡を取り合いながら、
お二人の穏やかな生活を支えるお手伝いをさせていただこうと思っております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内