2017年04月12日

「車イスの階段介助はできない」と言われて

エレベーターがない集合住宅 車イスでは階段昇降ができなかった
ご主人とご長男と3人暮らしの女性。
歩行が困難で車イスを使用していました。
症状の進行が見られ、ご主人の負担を減らすためにデイサービスの利用を考えたのですが、
エレベーターがない集合住宅の3階にお住まいで、
どのデイサービスにも「階段昇降の車イス介助はできない」と断られたそうです。
ケアマネジャーよりふるさとにご相談があり、ご利用いただくことが決まりました。

送迎時の介助も可能なふるさとへ スタッフ2名で階段昇降
階段の昇降は、ご本人様が車イスに座った状態で、
スタッフ2名がハンドル部分と、フットレスト付近を支えて行いました。
昇降に不安を感じないように、階段から意識をそらしてもらえるようお話しかけながら、
スタッフ同士でタイミングを合わせて一段ずつ昇り降りしました。
ご家族はとても喜んでくださり、時々臨時でもご利用いただくようになりました。

ご来所中は眠そうに 横になっていただくことで解消
しかし、ご本人様はご来所中、眠そうにウトウトしていることが多く、
レクリエーションなど活動にあまり参加されませんでした。
昼食時も席で眠ってしまい、全て食べられないことが度々あったので、
眠そうにしている時は、ベッドで横になっていただくことにしました。
短時間でも休んでいただくと、表情がスッキリされ、気分も良さそうでした。
以来、様子を伺って30分から1時間ほど休んでいただくようにしました。
そのうちに睡眠のリズムが分かってきて、目を覚ますタイミングでお声をかけると、
レクリエーションを楽しんでもらえることが多くなり、
昼食もしっかり目を覚まして召し上がっていただけるようになりました。
さらに、ケアマネジャーの判断で利用を週3回に増やすと生活リズムが安定し、
ますます元気な姿が見られるようになりました。

「人が変わったみたいに元気になる」と嬉しいお言葉をいただいた
ご家族に毎月発行している施設便りでふるさとでの様子をご覧になっていただくと、
「普段からは想像できないくらい楽しそうだ」と驚いていました。
朝、玄関のドアホンが鳴ると、ご本人様は嬉しそうに準備を始めるそうで、
「スタッフさんが来ると人が変わったみたいに元気になります。
ふるさとさんに出会えて本当によかった」と嬉しいお言葉をいただきました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内