2012年11月14日

他人を信用できなかったが、スタッフの正直さに・・・

ご長男以外は信用できない
ご長男夫婦と同居されている女性のお客様。
塀を乗り越えて徘徊をされることもあり、常にご家族様の見守りが必要とされました。
そのため、ご家族様はデイサービスの利用を望まれていました。
ご本人はご長男以外を信用することがなく、受け入れてくれる施設があるのか不安になり、
ケアマネジャーに相談されたそうです。
以前も受け入れ先に悩まれた方に、ふるさとを紹介していただいた実績があったので、
今回もふるさとを紹介してくださいました。

施設見学の日、ご長男が付き添われ・・・
早速、施設を見学していただくため、ふるさとのスタッフがご自宅へお伺いしたとき、
最初は家にもあがらせていただけませんでした。
その後、何度かお迎えにまいりましたが、なかなか受け入れていただけないことが続きました。

ところがある日、偶然にもご長男の仕事がお休みだったので、付き添っていただけることになり、
安心された様子で施設の見学にいらしてくださいました。

突然ご機嫌を損ねた理由、心配でイライラ
ふるさとに着いて間もなく、ご長男が用事があるとのことでお帰りになりました。
ご本人はご長男のお姿がないことに気付かれ、落ち着きがなくなり、イライラされていました。
スタッフたちは、「息子がいないなら帰る」とおっしゃることを予想しておりました。

そして、ご本人から「息子はどこ?」と質問されました。スタッフは一瞬考えました。
「この場を取り繕うより、これからお越しいただくことになるのだから本当のことをお伝えしよう」
と判断し、「お帰りになりました。」と、お答えいたしました。
すると「良かった。息子に迷惑かかってしまうから早く帰してあげたかったので安心しました。」
と、おっしゃってくださいました。

本当のことを伝えるとき、嘘でもお客様に合わせるとき
ご家族様以外の方を受け入れてくださらなかったお客様が、
このときをきっかけにスタッフを信頼してくださるようになり、
今ではお迎えにあがることを楽しみに待っていてくださいます。
また、ふるさとにいらっしゃるようになってから、徘徊が少なくなったそうです。
今まで、ご家族様に迷惑をかけているのではないかと心配され、徘徊していたのかもしれません。

今回はお客様に正直にお伝えすることで信頼していただきましたが、
反対に誤解なさっておられることに私達がお合わせすることで信頼につながることもあります。
お客様のお気持ちが穏やかになっていただけるように、
自分たちがどのように接すれば良いのか、日々考えております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内