2015年07月15日

ふるさとを利用して分かった 意外な一面

入浴のためデイサービスを勧めると怒り出すことも
奥様と二人暮らしの男性。
ご自宅で入浴されなくなっていたそうです。
また、時々外出をされる奥様は、ご本人様がお一人で過ごすことを不安に思うようになり、
デイサービスの利用を考え、ケアマネジャーに相談されたそうです。
しかし、奥様やケアマネジャーが何度デイサービスをお勧めしても、
ご本人様はお話を聞いてくださらず、時には怒り出されることもあったそうです。

スタッフの訪問 一言もお話をしていただけない日が続いた
ケアマネジャーからふるさとに連絡をいただきました。
ふるさとでは、拒否がある方やお支度が難しい方などは個別でご対応し、
スタッフがご自宅の中までお迎えに伺っていることから、ふるさとをご提案されたとのこと。
早速スタッフはご自宅を訪問し、ご本人様と奥様とお話をしました。
ご利用いただくことが決まり、後日同じスタッフがお迎えに上がることになりました。
お約束の日、お迎えに上がりましたが、
ご本人様に少しもお顔を向けていただけず、スタッフは日を改めることに…
奥様によると普段からご本人様は無口でいらっしゃるそうで、
それから数回スタッフが伺っても、一言もお話をしていただけない日が続きました。

お手洗い後のお手伝いがきっかけ ふるさとでご入浴
ある日の午後、奥様は外出中でご自宅にはご本人様お一人でした。
スタッフがお迎えに伺った時、ご本人様はお手洗いの後だったようです。
濡れた下着やお召し物が脱いであり、リビングで着替えていらっしゃる最中でした。
スタッフはお声をかけ、お手伝いをさせていただきました。
その後、「お風呂に入りに行きませんか」とお誘いをし、一緒に玄関へ。
すると、「靴下を履いていないのに、靴を履けないじゃないか!」とおっしゃいましたので、
すぐにスタッフが靴下を探し、ご本人様に履いていただきました。
靴を履かれると、すんなりと玄関を出られ、
送迎車の中では、これまでとは別人のようにご自分からお話をしてくださいました。
施設に到着し、お話をしながら楽しい雰囲気のまま浴室へ。
快くお風呂に入ってくださった後、おやつを召し上がり、ご帰宅されました。

『お風呂嫌い』ではなかった 社交的でお話好きな一面も
この日以来、送迎車でのお話を楽しみながら施設に来てくださり、快くご入浴されるように。
毎回気持ち良さそうに湯船につかっていただいていることを奥様にお伝えすると、
「『お風呂嫌い』ではなかったのね」と、驚かれていました。
また、ご自宅では無口でいらっしゃいますが、一歩外へ出られると社交的になるようでした。
ご利用いただくうちに、周りのお客様やスタッフを気にかけ、
優しい言葉をかけてくださることも多くなりました。
さらに、少しでも砂糖の入ったお飲み物は拒まれるほど、甘いものを好まないご本人様ですが、
おやつをご用意した際に、「甘いようですので、別のおやつをご用意しましょうか」と伺うと、
「家では食べないから、食べてみるよ」とおっしゃり、皆様と一緒に召し上がってくださっています。
毎回、ふるさとでのご本人様の様子を細かくお伝えしており、
奥様から大変喜んでいただいております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内