2014年12月10日

「送迎のときもサポートしてほしい」とふるさとへ 

「送迎時の介助は…」と利用を断られてしまった
奥様とご長男と三人でお住まいの男性。
病気の後遺症から、言葉が思うように出てこなくなっていらっしゃいました。
また、片方の手足が不自由になられ、普段から介助を必要とされていました。
体格がいいご本人様を、奥様がお一人で介助するのは、大変だったそうです。
何度かデイサービスの利用を検討されたそうですが、
ご自宅の敷地内に長い階段があり、外に出るにはその階段を下りなければならず、
送迎時の介助は難しいとのことで、ご利用を断られてしまっていたそうです。
「階段の上り下りを手伝ってもらえる施設はありませんか?」とケアマネジャーに相談され、
送迎時のサポートも可能であることから、ふるさとにいらっしゃることになりました。

毎回同じスタッフが付き添うように
ご本人様と同じくらい大柄の男性スタッフが、お迎えに伺わせていただきましたが、
見慣れないスタッフに緊張されていたのか、はじめのうちは身体を預けてくださいませんでした。
お声をかけながら階段を一段一段、一緒に下りましたが、どこかぎこちなさがありました。
しかし、施設でもお手洗いやご入浴の際にいつも同じスタッフが付き添わせていただくことを続けると、
次第に信頼を寄せてくださったのか、身体を預けてくださるようになり、
以前よりも階段をスムーズに上り下りできるようになりました。

ご家族様のお話で足の運びに変化が
ある日そのスタッフは、ご家族様についてお話をさせていただくと、
ご本人様の力加減が変わることに気づきました。
特に、奥様についてお話しさせていただいているときは、
手すりを持つ手にしっかりと力が入り、足の運びに変化が見られました。
お手洗いなどでも、ご自身から動こうとされる姿が…。
スタッフは、奥様のことを想い、動こうとされるご本人様のお気持ちを理解することができ、
それからは奥様から伺ったことなどを積極的にお話しさせていただくように。

「身体がよく動くようになった!」奥様にとても喜んでいただけた
ふるさとにいらっしゃるようになってから、
ご表情が生き生きとし、身体つきも変わってきたと、ご家族様は喜んでくださっています。
「ふるさとから帰ってきた後は足の運びが良くなるのよ。身体がよく動くようになる」と、
奥様はおっしゃってくださいます。
また、時々スタッフの肩に「ポン、ポン」と触れ、意思表示をしてくださっていたご本人様、
今ではご入浴の際などに、いつものスタッフと二人きりになると、言葉が出てこられるようになりました。
スタッフはどんな些細な言葉でもメモに取り、奥様にお伝えしています。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内