2018年8月1日

唾液を色々な所に…汚れたら何度でも着替えていただく対応

ある日突然 家がどこかわからない…認知症と診断
娘さんと2人暮らしの女性。
お元気な頃は、地域の役員を務めていらっしゃいました。
しかしある日、会合から帰る際にご自宅の場所がわからなくなり、
帰って来ることができなくなったそうです。
病院で診てもらったところ、認知症を患っていることがわかりました。
その後長い期間、娘さんが自宅介護をされていましたが、症状はどんどん進行。
トイレや入浴などの介助を強く拒否するようになり、ケアマネジャーの勧めもあって
ふるさとをご利用いただくことになりました。

唾液を色々な所につけてしまう
ご本人に、ふるさとへ行くことに対しての抵抗はないようでした。
「ありがとうね」、「悪いね」といった言葉も掛けてくださり、時折笑顔も見られ、
強い拒否は出るものの、入浴もしてくださいました。
その後、認知症の進行にともない、ご本人は唾液を出して、自分につけたり、
人や物につけたりするようになりました。
ありとあらゆる場所に唾液をつけてしまうので、ご自宅の中には
唾液の匂いが染みついてしまいました。

できる限り着替えをして清潔を保つようにした
ご本人も全身唾液まみれになってしまうので、ふるさとにいらっしゃった際には、
必ずお風呂に入っていただき、唾液のついていない服に着替えていただいてから
お送りするようにしました。
しばらくそのような対応を行なっていましたが、さらに症状が進むにつれ
唾液を出す頻度が増えていき、入浴後に着替えるだけでは追いつかないように。
そこで、ふるさとにいらっしゃる間は、汚れ次第すぐに施設の服に着替えていただく、
また汚れてしまったら、別の服に着替えていただき、着ていたものを洗濯する、
という対応を繰り返し、最後はご自身の服に着替えていただいてお送りするようにしました。

娘さんから「最後までふるさとに通いたかった」
試行錯誤しながら、対応を続けるうちに、ご自宅に染みついた唾液の匂いも消え、
娘さんにも大変喜んでいただけました。
食事の飲み込みが難しくなった後も、甘いものはお好きな方でしたので、
ふるさとではエネルギーゼリーや甘いコーヒーなどを用意。
少しでもカロリーを摂取していただけるよう努めました。
徐々に身体機能が低下し、胃ろうとなったため、特養へご入所となりましたが、
娘さんからは「最後までふるさとに通いたかった」というお言葉をいただき、
スタッフ一同感激いたしました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内