2017年3月22日

「できるだけ自分で」に応える見守り対応

介助がないと何もしない状態だった
ご長女家族とお住まいの男性。
少しずつ認知症の症状が出始め、ひとりで行動することが減っていました。
物静かで穏やかな性格で、自分から何かをおっしゃることがほとんどなく、
ご家族様が手伝わないとトイレに行かないどころか、食事も食べなくなっていたそうです。
「症状の進行を遅らせたい」と介護サービスを利用することになり、
ケアマネジャーの勧めでふるさとをご利用いただくことになりました。

「できるだけ自分でやらせたい」ご家族の思い
ご家族様から「進行を遅らせるために、できるだけ自分でやらせたい」とお話があり、
スタッフは必要以上に介助せず、そばで見守ることにしたのですが、
目の前に食事をご用意しても箸を持とうとされず、箸を手渡すと嫌そうにされ、
お話しかけながら何度か繰り返してようやく箸を握ってもらえても、動かそうとされませんでした。
食欲がないことやメニューに問題があることも考えられたのですが、
スタッフが介助すると召し上がってくださったことから、食欲やメニューの問題ではなさそうでした。
ご様子を見ているとご自身でできることがまだありそうでしたので、
徐々に介助を減らすことを心がけながら手伝わせていただくことにしました。

箸からではなく、茶碗から
しばらくすると、先に左手でしっかりと茶碗を持ってもらってから箸を手渡すと、
動かす仕草が見られることが分かりました。
そこで、持ちやすくてほど良い重さの茶碗をご本人様専用にご用意し、
箸でつまみやすいようにおかずを切ってご提供すると、自ら進んで食べ物を口へ運ぶ姿が見られ、
そのうち全量をご自分で召し上がっていただけるようになりました。

ゆっくり時間をかけてご自分で
ご本人様がご自分で召し上がっていることをご家族様にお話しすると、
「がんばっているのですね。安心しました」とホッとした表情で喜んでくださいました。
その他でも、機能低下を防ぐために室内を積極的に歩いていただき、様子を見てお手洗いへ誘っており、
ご利用開始から丸4年が過ぎた現在も歩行や排泄にかかわる機能低下は、あまり見られておりません。
お食事もスタッフはそばで見守らせていただいており、
ゆっくりと1時間ほどかけてご自分で召し上がっていただいております。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 横浜市内