2018年9月5日

強い拒否…リハビリパンツも取り替えられなかった

エレベーターがないアパート、引きこもりがちの生活に
奥様と死別された80代の男性。
お一人でアパートの5階にお住まいでした。
アパートにはエレベーターがなく、高齢になるにつれて足が不自由になり、引きこもりがちに。
また、認知症の症状の進行に伴い、ご自宅でトイレに行かなくなってしまったそうです。
近所にお住いの娘さんが、身の回りのお世話をしていらっしゃいましたが、
徐々に暴言が出るようになり、介助を拒否。
リハビリパンツを取り替えることや、入浴が難しくなり、
ケアマネジャーの紹介でふるさとをご利用になることになりました。

強い拒否、まずは寄り添うことから
ご本人は足が不自由なため階段を降りたくないようで、お迎えに伺うと、
毎回「絶対行かない!」とおっしゃられ、送迎車にご乗車いただけませんでした。
階段の途中で、大声で拒否され、お連れできなかったことも。
まずはご本人とたくさんお話し、寄り添うことから始めました。
それから「アパートの前の紫陽花が綺麗に咲いてましたよ、見に行きませんか」
「車の調子が悪くて困っているんです…、ちょっと見てもらえませんか?」
と様々なお声かけを行い、ご乗車いただけるよう努めました。

その日のご様子や季節に合わせたお声かけ
ご本人と打ち解けていくうちに、お願いごとをしたり、頼ったりすると、
気持ちよく応じてくださることがわかりました。
時には「朝市に行って美味しいスイカの見分け方を教えてくださるって約束したじゃないですか!
行きましょう!」とお声かけしたり、
制服ではなく、私服でお伺いして、「今日お休みなんですよ、車でお散歩に行きませんか?」
とお誘いするなど、その日のご本人のご様子や、季節に合わせたお声かけを行い、
「仕方ないなぁ、じゃあ行こうかな」という気分になっていただけるよう工夫しました。

濡れたリハビリパンツはご自身も気持ちが悪い…入浴後は穏やか
トイレに行かずに、そのまま排尿、排便をされ、リハビリパンツも取り替えられないので、
リハビリパンツからは、尿や便が漏れてしまっている状態でした。
そのため、送迎車の座席には防水シートを敷いて、対応しました。
施設に到着したら、すぐに入浴できるよう準備をしておき、まずはお風呂に入っていただいて、
新しいリハビリパンツに替えていただき、体も清潔にしていただくようにしました。
ご自身も濡れたリハビリパンツは気持ちが悪いようで、お風呂に入った後はすっきりされ、
口笛を吹かれたり、歌のレクリエーションの際には「イエーイ!」とおっしゃられたりも。
他のお客様のことを気遣われ、「○○さんがトイレに行きたいって言っているよ」と
スタッフに教えてくださることもありました。

認知症対応型通所介護施設 デイサービスふるさと 川崎市内